新しい朝
「まぶしい朝の 扉をひらき
まあたらしい 今日の第一歩
きょうこさん」
16年前、唯一の取り柄であった「健康」を失って
先の見えない不安な日々に泣いていた私の所に、
友達が、大好きな詩人のメッセージを届けてくれた。
その言葉を毎日幾度も声に出して
自分自身に言い聞かせるうちに
「どんな時でも、必ず新しい朝が来て
新しい一歩を踏み出せる。
先のことに悩むより、今その一瞬を大切にして
一日一日、心をリセットしてスタートしよう。」
と思えるようになった。
そうして迎えた初めての外泊の日、
家へと向かう街路樹の新緑が
朝の光にキラキラと輝いていた。
Betty mama