ハリーポッター ホグワーツの冬

12月、大分県くじゅう連山のタデ原湿原は、一面枯草や枯木の色に覆われていた。
そんな中、坊ガツルを目指すのか、親子と思われる二人が山に向かっていた。
2月、秋吉台の天候の変化はめまぐるしい。早朝の雨上がりの後、晴れたかと思うと、やがて濃い霧が北山を中心とする地域を覆い始めた。
視界は7~8m程度しかない。太陽はどんよりとした「にび色」のような輝きに変わっていた。
3月、大分県くじゅう連山の北の麓にある男池の原生林に入った。あたり一面の落葉樹林が私を出迎えてくれた。
木々の名前は知らない。山口県内では見たことのない光景である。
これら3枚の写真は、世界の人々が読み、見た『ハリー・ポッター』の世界を想起させる。
タデ原湿原は「ディーンの森」、秋吉台は「人狼(リーマス)の吠える月夜」、そして男池の原生林は「禁じられた森」である。
「ディーンの森」はイギリス南西部グロスタシャー州に実在し、「禁じられた森」は同国ブラックパーク湖でロケされたようである。
いつかはこの目で見、カメラにおさめることができればと思っている。

ikuo