周防徳山の印象

二十歳の春広島から徳山に転勤となった
その時の徳山の印象は限りなくグレーだった
コンビナートの煙突と青空のないよどんだ空気
この地での生活は大丈夫だろかと不安だった
しかしその中で様々な出会がありその人達のお蔭で過ごせた45年だった
今回の写真展では若い頃感じた徳山の情景を表現したいと思った
作品は周南バイパスから市街地を走行しながら半年かけて撮影したもので
その中から3枚選びモノクロプリントで仕上げた
自分の想いを写真で表現し伝える事は本当に難しい
ここ数年作品をつくる度に思い知らされる